耐震補強SPAC工法

耐震補強SPAC工法の概要

阪神・淡路大震災以降、建物の耐震補強が全国的な課題になっています。しかし多大なコストや時間が掛かることから、なかなか補強工事が実施されていないというのが現状です。

いままでの耐震改修は・・・「鉄骨ブレース工法」が主流

  • 多額の施工費・材料費が掛かる。
  • 見た目が悪い。
  • 建物の内側にもたくさんの鉄骨ブレースや耐力壁が必要。

仮に会議室で使用されている広い部屋の場合、部屋が細切れになって使いにくくなり、工事中は部屋が使用できないなど、様々な不便が生じることが多い。
それらの問題を解決すべく新しい耐震補強工法を開発

耐震補強SPAC工法
(鋼板併用耐震補強SPAC繊維シート巻き工法)

既存の柱の外周部に、薄い鋼板と耐震補強SPAC繊維シート等の耐震補強繊維シートを配置し、それと柱との空隙をSPACグラウト材で充填することにより一体化する工法
(基本特許第3861079号)

開発者
関東学院大学 槇谷榮次教授(開発時。現在名誉教授)

耐震補強SPAC工法

これまで耐震補強に使われてきた2つの工法

(1)鋼板巻き立て工法
柱や橋脚などに分厚い鉄板を巻きつける方法は、重い鉄板を使うため、大型クレーン車による搬入や高度な溶接技術が必要。
(2)耐震補強繊維巻き付け工法
トンネルなどの補強でコンクリートに防弾チョッキの素材と同じ様な素材を貼り付けて強度を出す方法は、耐震に効果的だが繊維の値段が高い、などのデメリットがあった。

耐震補強SPAC工法 = (1)と(2)を組み合わせたもの

ふたつの方法の長所を併せ持ち、欠点を補う画期的な方法
[鋼板が薄く軽いので重機が不要]、[繊維の使用量が約半分となりコスト減]、その他数々のメリットを実現した、どんな建物にも活用できる画期的な耐震補強技術

耐震補強SPAC工法の特徴

A.使用性

居ながら補強が可能
耐震補強SPAC工法の特徴工事範囲が柱廻りに限定されるため、他の部分は通常通りの使用が可能となります。
原設計による建物の姿を変えない
ブレース工法等のように補強後に閉鎖的な空間が発生しないので、建物の使用勝手への影響が最小限に抑えられます。
どのような建物にも適用できる
耐震補強SPAC工法の2つのタイプSRC造、RC造、S造全てに対応可能です。また、柱自体への補強なので、バルコニーの有無等、建物の形状にかかわらず適用できます。

B.構造性能

耐力及び靭性に関する優れた耐震性能が得られる
耐震補強SPAC工法の2つのタイプ外周の鋼板と連続繊維シートが協力して桶のタガのような役目を担い、内側のコンクリートが地震時にバラバラに崩壊することを防ぎ、強度と靭性(ねばり)の向上を図ることができます。
(平成18年 (財)日本建築防災協会より技術評価取得<独立 柱のせん断補強に対して>)
低強度コンクリート柱でも有効な補強ができる
耐震補強SPAC工法の2つのタイプ原則として、既存コンクリート強度が13.5N/mm2以上の建築物を対象としていますが、それ以下の強度のコンクリートにも効果があることを実験で確認しています。

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