

Interview 02
インタビュー 02
「よく聞いてくるよね」
入社1年目の頃、先輩からはよくそう言われました。所長によって、工事の進め方は異なります。なぜそのように進めているのか、先輩や上司を毎回質問攻めにしていました。ただ言われたことだけやっていても、身につきません。その背景にある意図を汲み取って、自分のものにします。聞くことで、すべての現場が成長の場になるんです。
耳を傾けられる人でいたい。
今では後輩を育てる立場になりましたが、ここでも聞くということを欠かしません。お願いした作業ができるのか、できないのか。いつまでにできそうか。事務的な確認はもちろん、遂行能力のあるなしに関わらず挑戦したいかどうか、気持ちにも耳を傾けられる自分でいたいですね。建物は、みんなでつくるものですから。

遠慮なく聞いてほしい。
質問するクセをつけてほしいと後輩には伝えています。見て学ぶことも大事だけれども、質問も大事です。聞いたほうが早いということもあるけれど、会話からチームワークが強くなっていきますから。「先輩は忙しそうだから」と遠慮はしないでほしい。むしろ、元気よく質問してくれたほうが、教える側も気持ちよく応えられます。
先読みできる人間になれる。
ある所長と2年間、一緒に仕事をしたんです。仕事に厳しい方だったので、すごく鍛えられました。ずっと質問しているうちに、何を求められているのかが分かるようになるんです。聞くことは、自分の考えを放棄していることではありません。一つひとつの業務の背景や理由を聞いて、自分のなかで消化する。だから、身につく。臆することなく聞けるって、成長には欠かせない重要なスキルです。

映画やドラマ、アニメなどで登場する、トップに立つ人間を支える有能な2番手役の生き方に憧れます。チームをまとめるために欠かせない役割です。この仕事は、建物と同様に人と向き合う仕事です。トップと現場のそれぞれの思いを汲み取り、トップの意向に沿いつつ、現場も納得する解決策を出し、頼られる存在になる。この役割を果たすためにも、「聞く」ことをこれからも大切にしたいですね。